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08/02/18 在原晃士
ずっと人に貸しっぱなしにしていたのが返ってきて、丁度電車内で読む本が無くなっていたので、もう一度読んでみた。やっぱり、自分はこの作者の本が相当好きなんだなあ……ということを確認。
人類が宇宙への移民を初めて数百年後の未来、辺境の惑星にひとりの暗殺者の少女フリーダが降り立つ。任務のために学生になりすまして生活を続けるが、平和な生活と同居人アリスの明るい振る舞いに違和感を感じながらも溶け込んでいく。
前半は延々とこの「平和な生活」の描写が続くんですが、唐突で理不尽な事件によって、一気にパニック映画のような極限状況に陥ります。
追い詰められた状況の中で、顔の見えない「民意」が、悪意なく指導者たちを押しつぶしていく様の怖さは圧巻。どう考えても戦いを余儀なくされている事態になっても、自分以外の全員の敵意を向けられても、ひたむきに「正しいと思ったこと」を主張し続けるアリスは清々しいと同時に、どこか背筋が寒くなるような、気持ちが悪ささえ感じます。フリーダは心を揺さぶられながらも、理想ばかりを口にして暗い現実を認めないアリスに、苛立ちを覚えて……。
閉じた暗い世界の中で、互いを切り捨てるしか無くなっていく人の姿が印象的。
あと個人的には、フリーダのアリスに対するちょっと歪んだ(?)執着が好い感じです。ちょっとその……百合っぽいといいますか……。アリスはアリスでフリーダ大好き光線を……(すいません)。
いくつか、はっとさせる言葉の表現もありました。
もう刊行から1年以上経ってるんですね。新作を読みたいなー。
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04/06/07 12:36