平均律の校正刷りたち
「同人誌を作っていて、いちばん楽しい瞬間はどこですか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。原稿が出来上がったとき? 即売会で売れたとき? 感想をもらえたとき……どれも甲乙つけがたいのですが、僕が本を作っていていちばんテンションが上がるのは「はじめて校正刷り=テスト印刷された表紙を見る瞬間」かもしれません。
突貫作業で作った表紙でも、ひとたびプロフェッショナルな印刷業者さんの手によって高い精度で仕上がってきた校正紙を見ると、自分で作ったものでありながら嬉しくておおっと思わず声が出てしまいます。歴代の表紙たちをみると、ひとつひとつ、思い入れと、「こうすればよかった」という微妙な後悔(!)が襲ってきます。
僕のこの愛憎入り交じる校正への気持ちの一端を味わってもらうべく作ったのが、この校正刷りのセットです。ちなみに、本当の校正刷りではなく、印刷物として新たに発注したものではありますが、表紙の紙なども元々の仕様に合わせて作りました。そして、セットのうち4つは印刷会社である緑陽社さんのご厚意により、「緑陽社で実際に使われているトンボとカラーチャート」をつけていただきました。緑陽社のカラーチャート、ちいさな芽が出ててカワイイですね。
折り目がなく、トンボのついた校正紙って物体として妙な魅力がありまして、どうしても捨てられずにとっておいてしまいます。今回のセットに関しては、むしろ自分が額装したいがために作ったとすらいえます。
高額かつサイズが大きく、扱いが難しいものかと思いますから、受託通販は受け付けておりません。イベントで実際に手にとって確認していただければと思います。
タイトル | 平均律の校正刷りたち |
仕様 | A3校正紙4枚、B5校正紙1枚、解説シート1枚、OPPバッグ入り 校正紙として入っている過去の同人誌:
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頒価 | ¥3000 |
著者 | robamoto( twitter ) |
発行日 | 2017年8月13日 |
入手方法 |
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